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浮気ジャーナル

浮気をしているのに妻とは離婚しない男性の心理

女性と比べて、男性が浮気しやすいのは事実です。その原因を追究していくと、男性が持つ性欲に行き着きます。

いわば、「ばらまきたい」オスとしての本能です。

行動としては、結婚生活において失ってしまったものへの回帰、老いる前にちょっと遊んでみたいという気持ち、若い女性への憧れ、ちょっと他の女性に触手を伸ばしてみようという遊び心などに表れますが、根本は同じです。

ここでは、男性と浮気、家庭との関係について考察してみましょう。

男性は、DNAにリモートコントロールされている?

一見浮気とは関係ない切り口のようですが、男性はなぜ浮気をするのか、DNAレベルから考えてみましょう。

ある生物学者が言っていたのですが、この世で最も利己的なのは何か。

それはDNAなのだそうです。

DNAとは生物が子孫を残すための遺伝子情報なのですが、あらゆる生物は、自己の遺伝子を子孫に残そうとする強い欲求を持っています。

しかしそれは生物が持つ欲求ではなく、実は生物の中に存在するDNAの欲求なのです。

つまり生物は、自分の意思で異性を求めセックスして子孫を残します。が本当は、そうした行動はDNAが持つ欲求であり、生物の体はDNAの欲求を実行するための舟に過ぎないのだそうです。

生物は意識しないまま、DNAにリモートコントトールされているのです。

そのような目で見ると、小さい魚が群れで行動することも、草食動物が輪になって肉食動物を撃退することも、理解できます。

要は、種としてのDNAを残そうという基本行動がそこにあるわけですね。

となると、男性が綺麗な女性が好きな理由も、実はDNAが「綺麗な容姿に生まれたい」という欲求から来ているのかもしれません。

DNAはあちこちで繁殖したいから、男は浮気する

そして個々の生物レベルで見ると、DNAは自分の複製をたくさん残すため、あちこちで繁殖したいと願うようになります。

そうすれば、自分の複製が残る可能性が高まるからです。

あちこちで繁殖するとは、すなわちあちこちでセックスすることで、それはオスの「ばらまきたい」行動として現れます。

一方のメスは「選び、育てる」性として進化しましたが、これは別章で触れます。

人間の男性もこの例にもれず、あちこちで繁殖したいという欲求を常に持っています。

彼女と歩いていても綺麗な女性やミニスカート姿に思わず目を奪われたり、既婚男性が職場の若い女性に優しくしたりするのも、このためです。

もちろん奥様ひとすじという男性もいますが、多くの男性は生物としての繁殖したい欲求、すなわちいろんな女性とセックスしたい=浮気したいという願望を持っているものです。

ただしこれらは、結婚、法律、常識、モラル等の制度や社会規範によって「ふた」がされていますから、ほとんどの男性は想像だけにとどめ、実際に行動することはありません。

しかし中には、そうしたことにはとらわれないか、あるいは不意の偶然から浮気に足を踏み入れてしまう男性がいます。

浮気を始めるきっかけは、妻に不満がある、離婚したいという切迫した状況から生まれるのではなく、軽い気持ちに過ぎないことが多いものです。

その根底にあるのは、オスとしてのばらまきたい欲求と、狩猟本能であるのです。

社会的存在としての男性

男性が浮気していたとしても、離婚して浮気相手と結婚する場合は、あまり多くありません。

それは何故かというと、ここで男性は引き算をして、その答がマイナスだと結論を出しているからです。

ここからは、社会的存在としての男のずるさが見え隠れします。

 

引き算とは、現状の生活と、離婚し浮気相手と結婚する場合のメリット・デメリットを天秤にかけ、やっぱり離婚は損だ、マイナスだと結論を出しているということです。

確かに、離婚に伴うデメリットはたくさんあります。

仕事上の立場、世間体、子供との関係、慰謝料、養育費、親権、居住地、果ては毎日の食生活に至るまで、「離婚は結婚よりもはるかにエネルギーを使う」ことを、男は考えていると言っても過言ではありません。

となると、家庭は今の(表面上)安泰で幸せな状態のままそっとしておき、自分は時に浮気相手と楽しい時間を過ごすのが良さそうだという結論になります。

そのため、浮気相手の女性は、「都合のいい女」であればいいわけですが、それでは当の女性は不満です。

やがて「奥様といつ離婚するの?」と迫り、トラブルに発展するわけです。

もっとも、一口に浮気と言ってもダブル不倫もあれば女性が年上の場合もありますから、一概にこのパターンだとは言えません。

男の本音

さて、男性が持つ性の欲求は非常に強いものです。ほとんどの男性は思春期の頃に性的快感を覚え、それは高齢になって男性機能が衰えるまで続きます。

が、この性的欲求は同時に排泄欲でもあり、「溜まっている」状態のときは勉強も仕事も上の空というほど女性を欲しがっているのに、肝心のものを出してしまえば、憑きものが取れたようにすっきり、サッパリしてしまいます。

この極端な変化が、浮気している最中にも当てはまるのです。

女性を欲しがっているときには、美辞麗句を並べ、食事をご馳走し、優しくベッドにエスコートするのに、いざ事が終わったらさきほどまでの情熱はいささかトーンダウンし、理性が頭をもたげてきます。

「また彼女と会ってしまったけど、こうして若い女と肌を合わせていられるのなら、ずっとこのままがいい。家族のようになってしまった妻とは夜の生活はないけど、妻は必要な存在だ。最近は収入も増えてきたし、妻もいる、彼女もいる今が一番幸せだ」というように。

浮気はいけないと理性では考えながら、一方では性欲を抑えられないというのが浮気する男性の本音なのです。

男性の体はセックスの前後で劇的に変わります

それにつられて、男性心理も本能と理性を行き来すると言えるでしょう。

こうした変化が、浮気はするけれど離婚はしないという男性の行動を読み解く鍵なのです。

浮気するのは男の本能、離婚しないのは男の理性、と言うこともできます。

これは女性には理解しがたい部分だと思いますが、男性とは、そうした強い性的欲求と、その対極に位置する社会的な立場というものの双方を行きつ戻りつしながら生きている生きものでもあるのです。