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妻に浮気がバレた夫は選択を迫られることになります。
もちろん世の中の妻の中には「私も自由に恋愛したいので浮気は勝手にどうぞ」という方がいないとは限りません。しかし結婚はそもそもお互いが他の異性と関係を持たず、一夫一婦として生きていくことを約束するものです。それに、ストレートな感情として、妻は夫が他の異性に心移りすることが面白くないことでしょう。だからこそ浮気をして、その浮気がバレた夫は「離婚する」「妻の元に戻る」「浮気相手を選ぶ」などの人生の中でも重要な選択を迫られることになります。
そして、選択の結果によってはこれまでお互い唯一の人であった妻と夫は別々の人生を歩むことになります。離婚した夫婦の中には、離婚後に一生の中で一度も顔を合わせることがないという夫婦もいるそうです。そう考えると、「離婚する」「妻の元に戻る」「浮気相手を選ぶ」のどれを選択するかは、まさに人生の分かれ道、夫婦関係の岐路であるといえます。
今回は浮気バレした夫が迫られる選択肢の中で「妻の元に戻る」「浮気相手より妻を選ぶ」「離婚せず夫婦関係を継続する」という選択をした夫婦をクローズアップします。浮気相手ではなく妻の元に戻ることを決めた夫の心理とはどんなものなのでしょう。男性心理のみならず、人間心理についても考えてみましょう。
夫の浮気で妻は選択権をあたえる側
結婚していなければ恋愛は自由です。恋人がいても他の異性に乗り換え、最終的に浮気相手である異性と結婚しても法的なお咎めは基本的にありません。確かにもとから付き合っていた異性に対しての裏切りではありますが、結婚していないのなら仕方がないよねという話です。しかしこれはあくまで結婚していない場合の話。結婚後はこの恋愛における自由度が、がらりと変わってきます。結婚後の浮気は法的には「不貞行為」と呼ばれ、程度によって離婚原因となります。
浮気は離婚原因ということで、「離婚する」「しない」で揉めたら基本的に「浮気(不貞行為)したでしょ」と相手の裏切りを申し立てて、調停や裁判で離婚を求めることになります。しかしこの浮気を離婚原因として申し立ててパートナーを追求できるのは、基本的に浮気をされた側のパートナーになります。夫が浮気をした場合に夫の浮気を原因として追究し離婚を迫るのは妻側であるということです。
日本の法廷は有責配偶者(浮気をした側)からの離婚を原因とした請求は基本的に認められないという考え方です。認められる場合も、条件が厳しいという現実があります。ですから、夫が浮気をした場合は妻が追求する側として「あなた浮気をしたでしょ」と選択を迫る側になるということです。
夫の浮気を知ったら心を強く持つことが重要
これはあくまで法廷での話です。話し合いの場合は浮気をしたという責められるべき存在である夫からの離婚提案ももちろん認められます。しかし、基本は浮気を責める側である妻が夫に対して選択を迫ることになります。夫に対し選択という心理的圧迫感を与える側は基本的に妻の方になるということです。
浮気をした夫は時に「家庭のせいだ」「お前との関係に疲れた」と浮気を妻のせいにすることがあります。そんな時は断固として「自分は夫に選択肢を提示し、選択させる側である」ということを念頭に浮気の決着を求めましょう。最終的に夫が「婚姻関係の継続(妻の元に戻る)」という選択肢を選んだとしても、「選択肢を与えてやった側」として気持ちを強く持ちましょう。
ここからは具体的に「妻の元に戻る」という選択肢を選んだ夫の心理について話を進めます。
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妻の元へ戻る理由
男性心理「安心感を求める」
夫が妻の元に戻る心理の最たるものは「安心感」です。これは男性だけでなく女性にも共通する心理ではないでしょうか。離婚や浮気相手と新しく人生をはじめるという選択肢を妻側が提示しても最終的に夫が妻の元に戻ってくるのは、何より安心感があるからに違いありません。
人間は「どきどき」や「ときめき」を求めます。ちょっとしたサプライズであれば日常の中のスパイスとして楽しめてしまうことでしょう。しかしこの「どきどき」や「ときめき」が四六時中続くと気持ちが疲れてしまいます。別の異性にトキメキやドキドキを覚え、日常の中のちょっとしたスパイスとして浮気をしても、温かいご飯や自宅の安心感はなくてはならないものです。日常のスパイスとして求めても、常時スパイスばかりだと疲れてしまうということです。
疲れたらどうするかというと、やはり安心して休める安らぎの居場所を求めます。妻とは一緒に人生を乗り越えてきた仲です。ふざけた言い合いも通用する仲ということが少なくないでしょう。お互いが休日にリビングでごろごろしていても気にならないのんびりした仲であることも多いはずです。出会ったばかりの浮気相手の前でここまで気を抜いてのんびりできるかというと、ちょっと違うのではないかと思うのではないでしょうか。
浮気相手はスパイスにはなっても、安らぎの場所や気を抜ける場所になるかというと、必ずしもそうではないということです。付き合いが長いからこその安心感があるからこそ、最終的に「安らぎ」「気の休まる場所」を求めて夫が妻の元に戻る選択をすることは珍しくありません。
男性心理「完成した関係」
夫が浮気相手ではなく妻の元に戻るもう一つの理由としては、「既に関係ができ上がっている」ことが挙げられます。浮気相手は日常のちょっとしたスパイスとして付き合います。もし浮気相手を選ぶとしたら、ちょっとした日常のスパイスであった存在と一から家庭を築かなければいけません。結婚を考えて家庭を築いてゆくこととちょっとした日常のスパイスとしての付き合いでは心構えも将来設計もまったく違ってくるということです。
それに、これから浮気相手と関係を築く場合、長い月日をかけて築かなければいけません。浮気相手を選んだからといってすぐに完成された家庭ができるわけではありませんから、関係を築くという一大作業、そして家庭を作るという大変な課題が残るわけです。かなりの労力に違いありません。
その点、妻との関係は既に完成されています。家庭もある程度の形になっています。一から再び作り上げる必要がないという点で安心感があるからこそ、夫は妻の元に戻ってくるという選択肢を選ぶことがあります。
最後に
浮気相手ではなく夫が妻の元に戻ってくる理由は大きく二つです。一つは「常にスパイスを求めているわけではなく、安心が欲しい」という理由で、もう一つが「妻との関係は既に完成していて一から築く必要がなく、家庭も一から築く必要がないから」です。ただ面倒なだけではと思うかもしれませんが、でき上がっているからこその安心感というものは男女問わず大切なのではないでしょうか。
夫が浮気をした場合は、基本的に妻側が選択肢を選ばせる側になります。夫が妻を選んだ場合も「自分を選んでもらった」という嬉しさはそこそこに、「選ばせてやった」という強い気持ちで今後のことを考えてみてはいかがでしょう。