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浮気ジャーナル

証拠がなくても慰謝料は請求できる?

 

どうやら夫が浮気をしているらしい。妻が浮気をしているという確証がある。こんな時に脳裏を過るのは、「離婚」という選択肢が一つです。

もう一つが、「慰謝料」という選択肢ではないでしょうか。そしてさらにもう一つが「どうやって浮気を解決するか」という難問ではないかと思います。

離婚も問題解決の一つではありますが、離婚をしたからといって心の傷が快癒するわけではありません。パートナーの浮気という心のトラブルで受けた痛みを緩和する術はないのかもしれないですね。

日本の場合、目に見えない心を癒す術がないからこそ、慰謝料という形で金額換算することにより解決を図るという方策が採られています。しかし慰謝料という形で金額換算するためには、具体的に心にどんな傷をどれくらい受けたのかを知らなければいけません。

今回は浮気の慰謝料についてお話しします。金額換算に使う慰謝料の証拠は必ずなければいけないのでしょうか。慰謝料の請求は証拠がなくてもできるものなのでしょうか。慰謝料の基本について考えてみましょう。

 

浮気の証拠から金額算定!慰謝料とは

慰謝料とは、単語からわかるように「慰謝の気持ちを金額換算したもの」です。

例えばAさんがBさんを侮辱し心の傷を負わせたなどの場合や、Cさんが妻Dさんに家庭内暴力で傷を負わせた、Eさんが夫Fさんに浮気をされたなど、「相手の気持ちを傷つけた場合」に請求の対象になります。

反対に考えると、気持ちも傷つけられておらず、特に相手との確執もなく、精神的にも肉体的にも損害がないという場合は請求の対象にはなりません。夫婦が浮気やDV、モラルハラスメントなど双方特に問題がなくお互いの将来のために納得し円満な離婚をした場合は、精神的にも肉体的にも傷ついたというわけではありませんから、基本的に慰謝料の請求はできませんという話になります。

はっきりさせておかなければならないのは、離婚したからといった必ず慰謝料の請求ができるわけではないということです。

前述したように、慰謝料とは慰謝のお金です。本来はお金に換算することのできない傷に対して「申し訳ありませんでした」という慰謝の気持ちを、仮にお金に換算して渡すという性質のものです。ですから、慰謝するようなことがなければ請求は問題にならないということです。

離婚の際には養育費財産分与などが問題になります。養育費は子供を育てるためのお金ですから、子供がいなければ養育費は発生しません。

同じく慰謝料も離婚原因によっては発生し、婚姻中に慰謝するようなことがなければ発生しないという話です。

財産分与は婚姻中の夫婦共有財産を離婚に際して二人にわけるという作業ですので、どんな夫婦も可能です。しかし養育費と今回取り上げる慰謝料は一定条件のもとに請求できるお金であり、離婚する時に必ず請求問題に発展するわけではないということを覚えておいてください。

自分が慰謝料を請求することが可能なのか、どのくらいの金額を請求できるのかは弁護士に相談するのがいいでしょう。慰謝料を請求できるケースや相場というものがあります。ただ、慰謝料は目に見えない心の痛みを金額換算するという性質上、算定が難しいです。もらえるかもらえないか、どのくらいの金額なのかを自分で判断するよりも弁護士に相談する方がスムーズです。

 

慰謝料請求は浮気相手についてもできるの?

男女の恋愛トラブルではよく慰謝料が問題になります。

慰謝料の請求が可能なのは男女の恋愛問題だけではないのですが、慰謝料請求の例としてよく浮気やDVが取り上げられるので、慰謝料請求といえば「浮気?」という印象が世間にはあるかもしれません。確かにその通りかもしれないですね。

例としてだけでなく、浮気が原因で離婚する場合は慰謝料の請求がよく行われています。日本の離婚件数や浮気によって離婚する夫婦が多いことを考えると、浮気とくれば慰謝料請求という印象がつくのも当然のことかもしれません。

浮気の慰謝料の請求は必ず離婚が前提というわけではありません。離婚をせず婚姻関係を継続する場合でも慰謝料の請求は可能です。また、浮気の場合は浮気をしたパートナーだけでなく浮気相手にも請求が可能です。

例えば、妻Aさんと夫Bさんがいたとして、夫が会社の女性同僚Cさんと浮気をしたとします。この場合、妻Aさんは夫と浮気女性どちらにも慰謝料の請求ができます。

ただ、どちらに対しても必ず請求しなければいけないという決まりはありませんから、浮気相手であるCさんにだけ請求してもいいですし、夫Bさんに対してだけ請求することもできます。どちらにも請求しないという選択肢を採ることも可能です。

誰に請求するのか。請求後のことはどうするのか。このあたりのことも、弁護士に相談して決めるのが安心です。

 

慰謝料と証拠について

慰謝料は心の傷を金額算定するので、「心の傷がどれくらいなのか」を算定する資料が必要になります。資料とは証拠のことです。証拠がなければ慰謝料の請求は不可能なのでしょうか。浮気が確定的であってパートナーも浮気を認めているとしても、証拠がなければ請求できないのでしょうか。

結論を言うと、証拠がなくても慰謝料の請求はできます。ただし、証拠がないことによって金額で揉める可能性が高いですし、請求相手が証拠のないことを理由に支払いをしない可能性もあります。請求自体はできますが、請求が認められるか、支払ってもらえるかは別問題です。

相手が素直に謝意を表している場合は断固とした証拠がなくても慰謝料請求に応じる可能性は決してゼロではありません。しかし相手が浮気を否定しているケースでは、「じゃあ証拠は?」という話になることでしょう。

慰謝料の請求自体はできるけれど、証拠がなければ揉める可能性が高いということを覚えておきたいものです。

また、請求しても証拠がなければ請求が認められるかどうかも別問題であると覚えておきたい事柄です。慰謝料をきっちり支払ってもらうために、証拠を用意することは重要なのです。

 

最後に

慰謝料請求では、金額算定をするという意味でも、相手に言い逃れされないためにも証拠がとても大切です。

もちろん自分で集めることもできますが、その証拠が法廷で使えるか、証拠能力を持つかということを考えると自分での情報収集は適切とはいえません。探偵などのプロに協力を依頼すれば、慰謝料請求に必要な証拠を集めてもらうことができます。

請求自体は可能でも、請求が通らなければ意味がありません。だからこそ、慰謝料請求のためにはトラブルに合わせた証拠の収集が重要なのです。