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離婚＝慰謝料 これは☓です。離婚すると決まったからといって必ず慰謝料が発生するわけではありません。芸能人やスポーツ選手などの離婚では数千万、何億といった慰謝料の額が話題にのぼりますが、そのほとんどの原因が何だか知っていますか？それは【浮気・不倫】です。
慰謝料が発生する事由しない事由
一般的に多い離婚の理由
全ての離婚に慰謝料が発生するわけではありません。ではどのような場合に慰謝料が発生し、どのような場合にはしないのか？まず一般的に多い離婚理由を挙げてみたいと思います。
◆性格の不一致
◆DV（ドメスティックバイオレンス）
◆精神的暴力
◆経済的暴力
◆浮気・不倫
◆セックスレス
◆特別な理由なしでの別居
どれも慰謝料が発生してもおかしくないように思えますね。
慰謝料が発生するケースとは？
◆身体的また精神的な暴力をうけた
いわゆるDV被害を受けたときです。これは身体的暴力だけでなく、言葉による侮辱などの言葉の暴力も含まれます。
◆浮気・不倫で精神的苦痛を受けた
パートナーによる浮気や不倫で精神的苦痛をうけたとき、当然ながら慰謝料が発生します。ただ裁判でパートナーが不貞行為（婚姻を継続しがたくなるような連続した肉体関係をもった）をしたという証拠がなければ認められません。この場合ではどれだけ確実な証拠を提示できたか、期間などによって額が変動します。
◆悪意の遺棄
悪意の遺棄とは聞き慣れない言葉だと思いますが、わかりやすくいえば「夫婦関係が破綻するかもしれないとわかっていながらその行為をすること」です。生活費を渡さない、（仕事などの理由ではなく）家をあけたままかえってこない、専業主婦が家事を放棄する、夫婦共働きの家庭で一方が一切家事などに協力をしない、などなど例がたくさんあります。
◆婚姻を継続しがたい重大な理由
嫁姑問題の放置や長期的なセックスレス（病気などは別）は「婚姻を継続しがたい重大な理由」となります。自身の親と妻の仲が険悪であることをわかっていながら、双方が和解できるよう協力しなかった場合にも慰謝料を請求できます。
離婚慰謝料が発生する場合とスムーズにもらう秘訣
それぞれの慰謝料の相場
◆身体的また精神的な暴力をうけた
５０万～４００万ほど
DV被害の場合にはDVの回数、怪我や後遺症の有無でずいぶんかわってきます。
◆浮気・不倫で精神的苦痛を受けた
１００万～４００万ほど
浮気の回数やどれほどの期間であったか、精神的苦痛の度合いなどで上下します。
◆悪意の遺棄
５０万～３００万ほど
なぜそうであったかなどの事情を考慮して決められます。平均して１００万ほどです。
◆婚姻を継続しがたい重大な理由
１５０万ほど
セックスレスの場合では１００万前後、嫁姑問題に関しては数十万程度になります。
少しでも多くスムーズに慰謝料をもらうにはどうすればいいのか？
◆身体的また精神的な暴力をうけた
身体的暴力によるDV被害の場合では、確実なものとして医師の診断書があると良いでしょう。他には外傷を負った際の写真、日時を記した記録をとっておくようにしましょう。
言葉の暴力などによる精神的ダメージは一見わかりにくいため証明が困難ですが、心療内科などで話をし診断書をもらっておくと役立ちます。
◆浮気・不倫で精神的苦痛を受けた
浮気相手とラブホテルへ出入りする写真を２日分以上、メールや手紙の場合にははっきりと肉体関係をもったという記述のあるものが証拠となります。肉体関係が証明できなければ不貞行為を犯したことにならないため、証明できない＝慰謝料の請求はできない、ということになります。
◆悪意の遺棄
悪意の遺棄は証明の難しい事柄です。パートナーが悪意の遺棄を自覚していることが大事ですから、こちらから「生活費を渡してほしい」「家事をきちんとしてほしい」などと日頃から訴えておくと良いでしょう。
生活費を渡してくれない場合などは通帳の履歴などである程度の証明ができますが、家をあけたままかえってこない、専業主婦が家事を放棄する、夫婦共働きの家庭で一方が一切家事などに協力をしない等の場合には証明が困難です。こういったケースでは、いつから、なぜそうなったかなどといった経緯を詳細に記しておくことが重要となります。
◆婚姻を継続しがたい重大な理由
悪意の遺棄同様、セックスレスであることを証明するのは至難の業です。夫婦生活は夫婦以外に知る由もないことだからです。こういった場合でもいつからセックスレスになったのか、誘った回数や状況また何時に寝たのかなどを日頃から記しておくと良いでしょう。EDなどの身体的事情でセックスができない場合は、婚姻を継続しがたい重大な理由とはなりえませんのでご注意ください。
浮気での慰謝料の相場
離婚理由の第１位は「性格の不一致」次いで２位となるものが「浮気」です。浮気が原因での性格の不一致というものも含めると、浮気での離婚率は相当高いといえますね。
それぞれ慰謝料の相場は先述したとおりですが、パートナーの浮気・不倫が原因で離婚となった場合の慰謝料は１００万～と高額です。浮気をしていた期間や証拠がどれだけ認められるかで幅がありますが、慰謝料の相場の最低値としては他よりも高いものとなっていることがわかります。
婚姻生活最大の裏切りともいえる、浮気をされた側としては、離婚の際には少しでも高い慰謝料を請求してやりたい！と考えるのが自然です。「とても深く傷ついたから離婚の時に慰謝料として３００万支払ってよね」といって二つ返事で支払いをしてくれる人はまずいませんから、裁判所で争う流れとなるのが一般的です。
少しでも相場より多く慰謝料を取りたいなら
裏切られ傷ついた心はお金で癒されることはありません。ですがこの社会では心の傷もお金で解決する他無いのです。となれば、少しでも多くの慰謝料を受け取り、傷心旅行に行く足しにするとか新生活を始める軍資金にするしかないですよね。
浮気での離婚の際に裁判で最も重要なものは「不貞行為の証拠」です。パートナーがいつからいつまで、どこで誰と肉体関係を持ったか？それを第三者が見てもわかる状況で指し示すことができなければ、浮気が事実であったとしても慰謝料を認めてもらうことはできません。
探偵などをうまく利用して確実な証拠を集め、とれるだけの慰謝料を取って気持ちを切り替えることも必要です。
