結婚という選択肢を選んだ以上、浮気は決してしてはいけない行為です。
恋愛感情は自由と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、自由が許されるのは独身のみ。
異性は伴侶のみと知っていて結婚という選択肢を選んだわけですから、結婚している身で浮気をすることは人生のパートナーを裏切るに等しい行為です。
確かにテレビを見ていると、綺麗な女優さんや格好いい俳優がたくさんいて、気持ちがときめいてしまうこともあります。道を歩いていると、美人だと目で追ってしまうことがあります。妻の方も好みのタイプの男性がいれば、思わず見てしまうこともあるでしょう。しかし、結婚しているならそこが境界線。境界線を踏み外し、声をかけて男女関係になってしまうと、結婚している男女は「不倫」「浮気」としてアウト判定です。
婚姻届を自分の意志で提出したなら、境界線を踏み外すようなことはしたくありませんよね。
多くの方はその境界線を見定めて、「ときめきと結婚生活は別」「旦那がいるけど好みの異性を思わず見てしまうくらいは仕方ないよね」「妻を裏切ろうとは思わないけど、美人がいたら見ちゃうよな」と自戒していることでしょう。
しかし、自戒だけで本当にいいのでしょうか。
浮気は「しない」ことも大切ですが、パートナーに「させない」ことも重要です。
パートナーに浮気をさせないために普段からどんなことに気をつけておけばいいのでしょうか。今回は「浮気をしない」ではなく「させない」ことに焦点を当ててお話しします。
浮気防止の方法は簡単?夫婦は一番近い赤の他人
皆さんには普段からパートナーへの態度で心がけていることはありますか?
婚姻届を提出した瞬間、赤の他人から夫婦になります。夫婦になると、今まで別々に持っていた生活費という名のお財布が夫婦で一つになることが多いでしょう。これは赤の他人では考えられないことです。夫婦だからこそ、お金や生活が誰よりも近くなるのです。そして、夫婦だからこそ共に人生を切り抜けて行かなければならないと言えるでしょう。子育てだって基本的に夫婦でするわけですから、夫婦というものは家の中でも外でもお互いが磁石のS極とN極であるかのように、無くてはならない存在であるはずです。
しかし、婚姻届を提出したといっても、直前までは赤の他人でした。
婚姻届一枚を提出したくらいで、次の瞬間からいきなり相手の何もかもを理解できるようになるわけではありません。また、婚姻届を提出しても価値観や嗜好、内心が同期するわけではありませんから、ちょっとしたすれ違いで大喧嘩することだってあるはずです。そう考えると、夫婦は「夫婦」という存在ではなく「一番近い他人」という考え方が近いのではないでしょうか。ここを見誤って「夫婦なのだから大丈夫なはず」というふうに気づかいと相互理解を忘れてしまうと、途端に離婚劇へ発展してしまう可能性もあります。
浮気をさせないために普段から気をつけることの第一として、まずは「夫婦なのだからわかって」「夫婦だから特別」ではなく、妻は夫を、そして夫は妻を最も近しい他人と位置づけて、理解を図ると共にお互いに敬意を持つことが大切です。
その上で、パートナーに浮気をさせないためにちょっとした言動に気をつけることが大切なのではないでしょうか。
浮気の防止のポイントは「親しき仲にも礼儀あり」
夫や妻を「夫」「妻」という目で見るのではなく、「近くにいる大切な他人である」と考えてみてください。そうすると、自ずと人間関係の大切なことが見えてくるのではないでしょうか。
浮気の原因としては次のようなものが考えられます。夫婦ではない赤の他人でも、こういった状況になると疎遠になったり、関係に亀裂が走ったりします。夫婦の場合は婚姻届を提出している関係ですから、なおさら亀裂が入ることも覚悟しなければいけません。
- 友人同士であるがほとんど話をしない
- 友人ならわかってくれるはずだから特に意志疎通しない
- 長く付き合いのある間柄だからほとんど挨拶もしない、する必要もないと思っている
- 信頼している間柄だから、きっと許してもらえる。だから、何か食べに行くときは自分の好きなものを相手に押しつけるし、相手の意見は基本的に聞かない
- 友達同士だから相手のスマートフォンを勝手に見るし、物も勝手に使う。お金を借りても返さない
いかがでしょうか。仲の良い関係・・・例えば友人同士としましょう。
友人同士は婚姻届を提出していないわけです。血縁もなければ、近しい他人という関係です。「友達だから」と甘えてこういったことをしていると、友人関係に亀裂が入りませんか。皆さんなら、こういった友人を持ったとしたらどうでしょうか。ちょっと関係を見直そうかな?つき合いを疎遠にしてフェードアウトしたり、他の友人に走ったりしませんか。
これを夫婦に置き換えて考えてみてください。夫婦は特別な間柄ではあります。しかし婚姻届を提出しただけの近しい他人です。他人というと冷たい印象を持つかもしれませんが、同時に「妻だもの」「夫だもの」という甘えが取り除かれるのではないでしょうか。
人間関係の基本は友人関係・親子関係・兄弟関係、そして夫婦関係であれ根っこの部分は変わらないのではないでしょうか。浮気をさせないために「妻や夫であれ自分とは違う人間である」ということを自覚し、会話や意志疎通、お礼や挨拶、相互の意見を尊重することに気をつけましょう。ちょっとした会話を増やすだけでも夫婦関係の円滑化に役立ちます。会話は、意志疎通や意見交換を含んでいるからです。
最近ちょっと夫婦関係が・・・という方は、会話の他にも挨拶やお礼、謝罪といった基本的なことを増やしてみましょう。親しき仲にも礼儀あり、お互いへの尊重と敬意あり、ですね。
最後に
結婚した以上、浮気は厳禁です。気持ちが動いてしまうこともないわけではありませんが、浮気と「美人だな」「かっこいいな」という境界線は明確にして、自分自身で気をつける必要があるのではないでしょうか。
自分が気をつけるだけでなく、パートナーにも浮気をさせないための努力が必要です。夫や妻であれ他人である、婚姻届けて繋がっているということを意識しておけば、一個人として友人のように敬意を払い疎通を図ることができるはずです。
パートナーに浮気をさせないためのポイントはまさに「最も近しい親愛なる他人である」という意識を持つことであると言えるのではないでしょうか。