夫婦にとって共に乗り越えるべき人生の荒波はたくさんあります。
一人の子供につき一千万円以上は必要だと言われる教育費の問題や家事分担の問題、そして介護の問題など夫婦間の荒波は決して少なくありません。
時にテレビを見ていてちょっとした会話から喧嘩に発展してしまうこともあるでしょう。一緒に買い物をしていて好みや金銭感覚の違いから言い合いになってしまうこともあるかもしれません。
お互いの唯一の異性として婚姻という届け出をするわけですが、結婚は男女関係のゴールでもなく、人生のゴールでもありません。むしろ結婚から「二人」の生活がはじまるわけですから、結婚が家庭生活における新たなスタート地点と言えるのではないでしょうか。
結婚により夫婦は二人で一艘の船に乗り、人生という名の大海原へとこぎ出して行くわけです。荒波や大風があれば、二人で船を操り、上手く乗り越えて行かなければいけません。夫婦とは男女であり、恋人関係の発展系であり、時に父母であり、人生を渡るためのチームなのです。
しかし、協力して人生を歩む夫婦のうちの片方がチームメイトであるはずの妻または夫を裏切ってしまったらどうでしょう。二人なら乗り越えられたはずの大波も、二人なら上手くかわせたはずの大風も、乗り越えられず家庭(船)が転覆してしまうかもしれません。あるいは、次の寄港地がわからなくなり、幽霊船のようにさ迷ってしまうかもしれません。
今回は浮気に焦点を当ててお話しします。人生の共に歩むパートナーと一生涯共に船で人生を進むためには、どんなことに気をつけておけばいいのでしょうか。浮気防止のテクニックについて考えてみましょう。
浮気の防止のポイントは「はじめから浮気させない」こと
浮気防止のテクニックのポイントは「裏切り後に修復するのではなく裏切らせない」という点です。簡単に言うと「浮気後にお互いが反省して関係修復をはかるのではなくはじめから浮気させない」ということです。
浮気をしたとしても、後に丸く収まるのであれば万事問題なしと思うことでしょう。しかし、一度浮気があるとパートナーへの不信感が心の中に大なり小なり残ってしまいます。また、パートナーの浮気は頭の痛い問題でもあります。多くの夫ないしは妻がパートナーの浮気に心を砕き離婚も視野に入れるほど悩むわけですから、心労という意味でも浮気なんてないに越したことはない、されないに越したことはないというわけです。だからこそ日常生活の中のちょっとしたテクニックで、浮気を防止してしまいましょう。
浮気を防止する方法として真っ先に思い浮かべるのは、お互いへの思いやりや愛情です。自分が浮気をすればパートナーが傷つくだろうと想像するだけで浮気防止の効果があります。また、お互いへの愛情があれば、やはりお互いを傷つけたくありませんし、大切にしたいと願うはずですから、気持ちが浮気に対するストッパーになってくれます。
しかし、燃え上がる愛は何時までも持続するものではありません。お互いを想っていても、喧嘩中であれば正常な心のストッパーが働かず、むしろ「浮気をしてぎゃふんと言わせてやる」と報復めいた考え方が脳裏を掠めてしまっても不思議ではありません。仕事で疲れていても、普段なら想像できることができず、あまり深く考えずに浮気をしてしまうかもしれません。優しさや愛情に飢えていても同じことではないでしょうか。
浮気最大のストッパーである心を「再燃」させ「荒れた心や疲れた心を鎮めて家族やパートナーへの気持ちを思い出させる」「家族から愛されている、家族の優しさに包まれている」事を思い出させる具体的なテクニックが必要であると言えるのではないでしょうか。また、それこそが浮気防止のキーになるのではないでしょうか。
浮気防止の方法は「思い出させる・想像させる・再燃させる」
浮気防止の具体的な方法はいくつかあります。「思い出させる」「想像させる」「再燃させる」ことが目的ですから、それに合った具体的な方法こそが浮気防止のテクニックといえます。
- 挨拶や会話を頻繁に
- 写真を飾る
- 子供からのメッセージ
この三つは代表的な方法です女性・男性問わず使える方法でもあります。
まず「挨拶や会話を頻繁に」という防止方法ですが、これは家庭生活の基本であるちょっとした雑談や「おはよう」「おやすみ」「行ってらっしゃい」「お帰りなさい」をしっかり交わすという方法です。「え、それだけ?」と思うかもしれません。しかし、想像してみてください。家庭の中に会話がなく、朝起きて廊下ですれ違っても「おはよう」の一言もない。これでは、愛情が欠乏してしまいます。帰宅しても「お帰りなさい」もなく会話もないということであれば生活が無味乾燥になってしまいます。
男女問わず家庭生活には安らぎを求めます。安らぎとは何でしょうか。暖かな笑い声や声が響く家のことではないでしょうか。もちろん生来の浮気性な人は男女問わず存在します。恋が生き甲斐という人にはこの方法だけで浮気を防止することは難しいかもしれません。しかし、家庭生活の無味乾燥さや愛情不足によって起きる浮気の防止には家庭の暖かさが効果絶大です。
家庭の象徴の一つともいえる子供からの「お帰りなさい」「お父さん何時もお疲れさま」「お母さん何時もありがとう」も同じく浮気防止の効果があります。子供が可愛いからこそ、家庭の破綻に繋がりかねない浮気を思い止まることもあるはずです。だからこそ日常的に子供と会話させる、子供からメッセージを送らせるということが浮気防止になります。夫が単身赴任で遠方にいても、子供からスマートフォンに一報入れるだけでも浮気防止の効果が期待できます。
最後に
「思い出させる・再燃させる・想像させる」ことが浮気防止のポイントです。具体的な浮気防止のテクニックとしては、「家庭が常に寄り添っていると思い出させること」「気持ちを再燃させること」「子供を含めて家族が待っていることを想像させること」です。
電話やメールを活用するのもいいですし、単身赴任などで遠方にいるなら子供にちょっとしたメッセージを送ってもらうのもいいでしょう。また、仕事で帰宅が遅くなる妻や夫には子供の画像などを「ご飯もできています。お疲れさま!」といった感じのメッセージつきで送るのもいいでしょう。こうすることで、家庭に居場所がいると感じますし、情も感じるはずです。この方法で全ての浮気対策ができるわけではありませんが、寂しさや愛情不足による浮気であればちょっとしたテクニックで防ぐことができるはずです。
伝わっていると思っても、意外に伝わっていないことは多いはず。浮気されてからお互いの反省点を話し合うのではなく、浮気をさせないことが大切なのです。