浮気のことを「火遊び」なんていう言葉で表現することがあります。本気ではない、ちょっと熱い遊びであるという表現です。また、火遊びは一歩間違えれば大惨事になるような遊びです。
民家の間で「火遊び」だなんて、バーベキューや花火、焼き芋をしてしまうと風にあおられて側の民家が燃えてしまう可能性があります。
浮気を火遊びに例えるのは、火を扱うことに対するリスクを男女の恋愛になぞらえているからなのでしょう。もつれたら危険、浮気がバレたら大炎上というやつですね。
そんな危険な火遊びは、「遊び」という文字がついていることから、まさにちょっとした「遊び」であり、「本気ではないもの」といえます。
退屈、マンネリ、癒し、などなどの事情から男性は浮気に走ることがあります。夫の浮気が火遊びで済んでいる場合はまだセーフなのかもしれません。
しかし妻にバレてしまうと、大風の日に住宅地でバーベキューをしてしまった時のような大炎上を引き起こす可能性があります。
また、夫の浮気が妻にバレてしまうだけでなく、遊びが本気になってしまっても、強風の日に住宅街で花火をしてしまった時にあり得るような大火事に発展することもあります。本気になった遊びはもはや故意。火遊びではなく放火です。
男性の浮気が「火遊び(遊び)」から「本気(放火)」に変わる時とはどんな時なのでしょう。大惨事にならないように、遊びと本気を見分けることができればいいですよね。
夫の浮気の境界線とは?
本気であろうと、遊びであろうと、結婚していて妻以外と深い仲になってしまうと、それはもう浮気です。
ただ、世間一般が浮気と判断する境界線と法的な浮気の境界線は異なっています。
一般的な浮気は、結婚している男性が妻以外の女性と仲良く連絡を取りあったり、お酒を飲みに行ったり、遊園地に二人きりで遊びに行ったりするというあたりが境界線になります。ご近所で「Aさんの家の旦那さん、奥さん以外の二人きりで遊びに行っていたわよ」と噂にあるあたりが一般的な浮気の境界線といえるでしょう。
夫としてみれば、部下の女性が落ち込んでいるようだから元気づけるために遊びに誘ったつもりでも、外部的な視線ではそういった内心の事情はわかりません。疑わしいというラインが一般的な浮気の基準であるといえます。
キーワードは「妻以外の女性」「二人きり」「連絡や遊びに行く」などです。皆さんもご近所の旦那さんが奥さん以外の女性と楽しげに二人きりで遊びに行く約束をしているところを目撃したら「怪しい」と思ってしまいませんか?
夫の浮気の内部的な境界線
しかし、この一般的な浮気の判断基準はあやふやなのが問題点です。
フレンドリーな男女なら、結婚しても連絡を取り合って、焼肉でも食べながら相談をしたり会社の愚痴を言ったりするかもしれません。
しかし男女のお付き合いに厳しい男女であれば、結婚後に異性と二人きりで会うことは望ましくないと考えるかもしれません。このように一般的な浮気の判断基準は人によってかなり異なっているのが困りものです。法廷ではこのようにあやふやな判断基準は用いません。
法的な場面の浮気の判断基準は「肉体関係があったか」「密会の時間」「何度二人で会っているか」などです。法的な場面での浮気基準と一般的な人の浮気の基準はラインが異なっています。法的な場面では慰謝料や離婚判決などが関わってくるわけですから、男女二人でいたら即座に怪しいという思考ではあやふやすぎてマズイわけですね。
このように、外部視点での浮気と判断できるかどうかの境界線は一般と法的な場面では変わってきます。また、浮気に関しては、外部的な判断基準だけでなく、本人の内部的な面も関係します。内部的な面とは火遊びか放火か、つまり、「遊び」なのか「本気」なのかという基準です。
夫の浮気が本気に変わる時?原因は性格と家庭環境
浮気が本気になってしまう時の男性心理とはどんなものなのでしょう。どうやって本気かどうかを判断すればいいのでしょう。これには一つにその男性の恋愛観や価値観、性格が関わってきます。第二に、その男性の家庭環境が関係します。そして、本気か遊びかを判断するには、夫の言動に注意することが重要です。
恋愛観は人それぞれです。男性の中には結婚していても恋愛感情を抱くことを悪いと思わない人もいます。もちろんすれ違った女性が美人だった場合、「美人だな」くらいは思うかもしれません。しかしそれだけでなく、思考から一歩踏み出して声をかけ、恋愛関係に陥る男性もいます。
普段から多くの女性と恋愛をしている男性は「何時もの恋の一つ」「火遊びの一つ」と軽い気持ちで付き合ってしまうかもしれないですね。しかし、一歩踏み出してしまった男性が生真面目なタイプや責任感のあるタイプだったらどうでしょう。また、恋愛を大切にするタイプであったらどうでしょう。滅多に異性を好きにならないタイプの男性だったら?
生真面目な男性は結婚していても、浮気をすればその異性に対する責任感が芽生え、本気になってしまう可能性があります。一本気な男性や恋愛を大切にするタイプの男性も、妻以外の女性と関係を持ってしまったら、たちまち本気になってしまうかもしれません。
何時も恋愛を楽しんでいる男性より、普段ほとんど火遊びと無縁な男性の方が本気になってしまう可能性が高いといえます。「男性の浮気が本気に変わる時」に関しては、男性本人の価値観や恋愛観が大きく関わっています。
夫の浮気が本気に?真面目な男性の方がより本気に
また、男性の浮気が本気に変わる時には家庭環境も関係します。家庭で妻に小言ばかり言われて面白くない、安らぎがないなどの理由があると、男性心理として他の異性に逃げてしまうことが考えられます。本人の恋愛観や価値観によるもの以外に、家庭からの逃げ場を求めて浮気に対して本気になってしまうことがあるのです。
夫の浮気が本気になった場合、言動に浮気が表れることが多いです。真面目な男性だとストレートに浮気に対して本気になってしまったことを打ち明けることがあります。真面目だからこそ、妻と別れて浮気相手と一緒になる、責任を取ると考えてしまうのです。この他に、言動が変わってしまったり、今まで家庭のことに熱心だったのに急に無関心になったりといった特徴が表れることがあります。
真面目で責任感のある男性心理だからこその言動の違和感です。「普段と違うな」と感じたら、火遊びが本気になってしまったのかもしれないですよ。
最後に
浮気は火遊びと言われるように、リスクを楽しむという面があります。しかし、時に火遊びが本気になってしまうことがあります。
男性の浮気が本気に変わる時には、その男性の性格的な要因と家庭環境という要因があります。遊びの浮気が本気になってしまうと、真面目な男性は妻にストレートに伝えることがあります。隠していても言動に現れることがあります。妻は夫の浮気を見極めるためには、言動に変化がないかよくチェックしておくといいでしょう。
世間的に見ての浮気の基準と法廷での浮気の基準は異なっています。また、内心による浮気の基準には大まかに「本気」と「遊び」があります。妻は浮気だけを見極めるのではなく、夫の性格をよく掴んでおく方が、浮気を見抜きやすいと言えるでしょう。