好きになって結婚したはずの夫や妻。けれど日常の中でふと「離婚したいな」と思うことはないでしょうか。そして考えてしまった瞬間に、「家事を頑張ってくれている妻に申し訳ない」「仕事を頑張ってくれている夫に申し訳ない」と罪悪感を覚えることはないですか。
パートナーの行動があっての離婚衝動であれ、「どうして離婚なんて考えてしまったのだろう」と申し訳なくなる人も多いかもしれません。しかし、その思考、世の中の夫婦によくある思考かもしれません。夫婦とはいっても、婚姻届けを提出する前は赤の他人です。赤の他人が婚姻届けの提出によって夫婦になるからこそ、相手の言動に腹が立って離婚について考えてしまっても仕方がないのではないでしょうか。
世の中の夫婦がどんな理由で離婚をしているのか、離婚理由のトップ5を解説します。離婚という選択肢を考えてしまっているのはあなただけではありません。世の夫婦の理由を読んで、離婚について考えてみてください。
それでは、第5位から順番に離婚理由の紹介をどうぞ。
第5位の離婚理由の紹介
夫婦の離婚理由として多いものの第5位は「子供」。子供という言葉からは意外という印象を受けるのではないでしょうか。
子供がいることで離婚をためらうという意見はよく耳にします。子供がいることによってむしろ離婚の抑止になっている印象があります。しかし、子供が夫婦の離婚のストッパーになっている反面、離婚の理由になってもいるのです。
夫の子供に対する無関心さが離婚理由の第5位です。
自分がお腹を痛めて産んだ子供ですから、妻はやはり夫には子供を可愛がって欲しいと考えます。しかし、夫があまり子供好きでない場合や、子供に対して無関心である場合、妻は悲しい気持ちになります。
育児は妻に任せきりで、子供に「お父さん」と呼ばれても生返事。子供の気持ちを考えると、母親はさらに悲しくなります。自分の子供なのにどうして愛してくれないのかと、切なくもなりますね。
中には妻が子供に対し無関心というケースもあります。ただ、どちらかというと夫側が子供に対して関心がないという理由で離婚に至るケースが多いようです。
第4位の離婚理由の紹介
第4位の離婚理由の紹介です。
離婚理由の第4位は「モラルハラスメント」です。夫、妻、問わず言葉や態度で精神的に傷つけられ、離婚に至るケースが多いです。夫婦になっても喧嘩することだってありますし、ちょっと口が滑って酷いことを言ってしまうこともあります。
仕事や家事、育児で疲れていてイライラしてしまい、パートナーに対して後で反省するような態度をとってしまうこともあります。
しかし、これが一時的なものなら離婚問題まで発展しません。モラルハラスメントは日常的に言葉の暴力や態度の暴力が行われるところに問題があります。
夫の舌打ちだけでも、妻はびくりとしてしまうものです。夫が八つ当たりや精神的な圧迫感を与えてやろうと意識していなくても、小言や罵倒が妻の心に傷をつけてしまうことがあります。頑張って仕事をして帰宅しても、妻に給料のことや生活の愚痴や嫌味ばかり言われてしまうと、夫だって気持ちが沈んでしまうことでしょう。自分の行動を頭から否定され、気力を家庭でごっそり失ってしまうことも。
こうしたモラルハラスメントによって夫婦関係の絆が壊れ、離婚に繋がることがあります。深刻なモラルハラスメントでは、離婚問題に発展するだけでなく、モラハラの受け手側が心療内科などで治療を受けるケースもあります。
第3位の離婚理由の紹介
第3位の離婚理由の紹介です。
第3位は「ドメスティックバイオレンス(DV)」です。モラルハラスメントが女性から男性、男性から女性どちらのケースも見受けられることに対し、DVは夫から妻に対して行われることが多いといわれています。
夫に暴力をふるわれると肉体的な苦痛を受けると同時に、深い恐怖に襲われます。ちょっとした言葉で怒鳴られ、殴られるのではないかと想像してしまい、妻は次第に言葉少なになり、夫の顔色を窺うようになります。
中には命に関わる暴力を受ける妻もいます。DVは離婚問題としてだけでなく、夫婦間の深刻な問題として自治体や警察で周知や対策が行われています。
第2位の離婚理由の紹介
第2位の離婚理由の紹介です。第2位は、離婚理由といわれて連想するだろう理由です。そう、「浮気」です。
離婚理由の第3位だったDVは男女関わらずあり得るけれど、どちらかというと夫が暴力をふるうことになる点が特徴でした。しかし浮気は男女問わずあり得るところがポイントです。しかも浮気は繰り返すと言われており、一度は夫婦の話し合いで解決しても、二度、三度と繰り返されて最終的に離婚という選択肢を選ぶ夫婦も少なくありません。
浮気は男女の恋愛感情のもつれとして、よくドラマや小説の題材に使われます。だからこそ、離婚理由と言われると多くの人が真っ先に浮気という原因を想像するのではないでしょうか。しかし、順位を見ると、浮気は第2位となっています。浮気よりももっと多い離婚理由があるのです。意外ですね。
第1位の離婚理由の紹介
離婚理由の第1位は・・・皆さん何だと思いますか?
離婚理由の第一位は、「性格の不一致」です。性格の不一致とは、価値観や好み、善悪から生活一般に対する考え方まで、相手と考え方が合わないということです。
単純なケースでは、味噌汁に使う味噌の好みも性格の不一致といえます。もっと深刻な性格の不一致は、夫と妻の子育てや生活へ求めるものの違いなどが挙げられます。性格の不一致とは、とにかく夫婦が「合わない」という時に使う表現です。
離婚するためには必ず裁判や調停をしなければいけないわけではありません。「合わない」と感じた夫婦が話し合いで離婚を決め、離婚届を提出すればすぐに離婚は成立します。婚姻期間中に見えてしまったずれによって離婚を決意することが、日本の離婚原因の第1位になります。
確かにドラマでも、特に浮気やDVもないのに「離婚して」と夫婦のどちらかが離婚届を取り出すという定番シーンがありますよね。そう考えると納得の結果かもしれません。
最後に
離婚理由のトップ5はいかがだったでしょうか。面白いのはドラマや小説でお馴染みの浮気ではなく、性格の不一致でした。
ここで面白いと言ってしまうのは不謹慎かもしれませんが、意外な原因がトップだったと言えるでしょう。
日常生活の中で、パートナーの言動にふと「離婚しようかな」という考えが浮かんでしまうこともあるでしょう。そしてそれを「そんなに簡単に離婚を考えてしまっていいのかしら」と罪悪感に思うかもしれません。しかし離婚原因の第1位は日常生活の中にあるすれ違いです。多くの人がパートナーの言動に、腹立ちや違和感、離婚を考えているということではないでしょうか。
日常生活の中に離婚危機は潜んでいるのだということを覚えておいた方がよさそうです。