恋愛映画で描かれる、燃えるような男女の恋愛。娯楽として見ていると、既婚者がいる道ならぬ恋のドラマも「憧れるものがある」という方や「こんな恋がしたみたい」と感じる方、そして「こんなに一人に愛されてみたい」とうっとりしてしまう方もいるかもしれません。しかし、それはあくまで恋愛を主軸にしたドラマだとわかっているからこそ楽しめるのではないでしょうか。娯楽は娯楽、現実は現実です。
日本は一夫一婦制の国ですから、夫がいるのに妻が別の男性と婚姻関係を結ぶのは「重婚」になりますので、ご法度です。それは夫にもいえることで、妻がいるのに別の女性と浮気をしてしまうことはご法度です。別に重婚しなければいいというわけではなく、日本においては婚姻関係を結んでいる男女が夫や妻以外の異性と関係を持つこともご法度になります。
しかし、人の心は難しいもの。浮気をするつもりがなくても、ふとした出来事から浮気に走ってしまったり、遊びのつもりが本気になってしまったりすることだってあります。男女の枠を超えた良い友人関係を築いていても、同窓会や久しぶりの再会をきっかけに、急に道ならぬ恋に発展してしまうことも。
今回は夫の浮気を中心にお話します。男性が本気になってしまうような浮気とは、どんなものなのでしょうか。その男性心理とはどんなものでしょうか。ドラマのような恋愛は、あなたのすぐ側にこっそり存在しているかもしれません。
夫の浮気と男性心理の関係は?
浮気はしないという男性でも、ふとした瞬間に本気になってしまいます。また、恋愛をゲームや遊びとして捉えるタイプの男性でも、時に遊びが本気になってしまうことがあります。これは人間心理、あるいは男性心理が原因の一つとして考えられます。固い決意や遊び心にも関わらず、心をくすぐられてしまった結果として本気の道ならぬ恋に転がり落ちてしまったというわけです。
こんな場面を想像してみてください。あなたは友人とカードゲームをしています。はじめは遊びのつもりでしたが、友人があまりに駆け引きが上手いもので、だんだん気持ちがメラメラと燃えてしまいました。気づくと心の底から「負けたくない」「絶対に勝ってやる」とゲームにのめり込んでいました。これは、日常生活においてもままあることです。
また、今日すぐに購入する気がない商品に対し「限定1個」や「ポイント10倍還元」という公告が出ていたら、心がぐらぐらと揺らいでしまいます。結果的に「買ってしまおう」と決意することも、よくあることです。このように、日常生活において人間心理・女性心理・男性心理を巧みに突くことによって「相手に決意させる」「本気にさせる」「迷いを生じさせる」ことは頻繁に行われていることです。
男性は支配欲・権力欲、そして物や人に対する所有欲、勝利欲が一般的に女性より強いと言われます。相手を支配したい。地位や権力が欲しい。気に入った相手を自分のものにしたい。ゲームに勝ちたい。こういった心理をくすぐられてしまうと、今日は購入する気のなかった商品のポイント10倍につられてしまうように、そして本気ではなかったゲームに何時の間にかのめり込んでしまっていたように、浮気に対して本気になってしまうことがあります。男性が本気になってしまう浮気とは、まさに「男性心理を上手くくすぐられてしまう浮気」であると言えるでしょう。
夫の浮気と男性心理の具体例
ここからは、男性心理がくすぐられてしまうような浮気、男性が本気になってしまうような浮気について具体例を挙げてお話します。恋愛映画で燃えるような道ならぬ恋のドラマを見るのは一つの娯楽として楽しめますが、自分の側でこんな浮気が行われているかと想像すると、妻の皆さんはハラハラすることでしょう。
具体例①
既婚者であるAさん(男性)は会社で人気のある独身女性Bさんから居酒屋に誘われました。Aさんも男ですから、美人に誘われて悪い気はしません。また、会社で人気のある女性ですから、ちょっと得したなという気分でした。あわよくばという気持ちがなかったわけではありません。しかしAさんは結婚しています。妻を裏切る気持ちもありませんでしたから、普通のお酒を飲みに行ってちょっとした雑談をして終了という気持ちでした。「得したな」とは思いましたが、「浮気をしよう」という気持ちはなく、浮気に対して本気になる以前の問題でした。
しかし、居酒屋でBさんと話しているうちにAさんの気持ちが少しずつ変わってきます。Bさんは前からAさんのことが気になっていたと言い、居酒屋に誘った男性はAさんが初めてであることがわかりました。Aさんの気持ちがぐらぐらと揺れ始めました。さり気ないBさんの誘いに「会社で人気のある女性を独り占めできる」「会社の男性同僚たちに勝った」と感じたAさんは、浮気の気がなかったにも関わらず少しずつ本気になっていきました。
具体例②
既婚者であるCさんには気になっている妻以外の女性(Dさん)がいます。Cさんは浮気性で、今まで妻の目を盗んでは色々な女性と浮気をしていました。
女性はわりと簡単にCさんの浮気相手になってくれる女性ばかりでした。しかしDさんは違いました。Cさんは浮気を遊びやゲームだと感じているタイプで、浮気の駆け引きも楽しむタイプです。ですがDさんは真面目な性格で、今までの女性のように簡単に浮気関係になるのは難しそうです。誘っても断られ続けています。勝つことが難しいゲームのようで、Cさんは燃えてしまいました。
浮気は遊びであり、ゲームです。しかし攻略が難しい女性の出現により、Cさんの気持ちがくすぐられてしまい、少しずつ浮気に対して本気になってしまいました。手に入れることが難しいものを支配したい。手に入らないものが欲しいと考えてしまったのです。
最後に
世の中には恋多い男性も存在します。また、全ての恋に対し「本気です」というような男性もいます。しかし結婚して家庭を持っている男性は子供に嫌われたくはないでしょうし、妻だって裏切りたくないと考えることでしょう。浮気を誘われても家庭のことを考えて「しない」という結論に達する男性もたくさんいます。
しかし、男性心理を上手くくすぐられてしまうと、時に熱くなってしまうこともあります。ゲームに乗せられて何時の間にかのめり込んでしまっているかのように、夢中になってしまうことがあります。浮気相手が心理操作たくみなタイプであれば、真面目な男性でも男性心理を利用されて浮気に対して本気になることがあります。
男性心理のポイントは「支配欲」「権力欲」「支配欲」が一般的に女性より強いという点です。皆さんの夫は、ゲームに熱くなるようなタイプではありませんか。気をつけておきたいポイントです。道ならぬ恋はやはり娯楽作品であるからこそ面白いものですよね。