旦那が遠方で生活をする単身赴任。この単身赴任にまつわる困りごとは家庭それぞれ色々あるようです。
例えばお悩みの一つとして生活の問題が挙げられます。担任赴任中の旦那は子育てに参加することが難しくなります。子供の卒業式や入学式に参加することも難しい場合が多く、子育てについての夫婦間トラブルに繋がることがあります。旦那の単身赴任中に妻が一人で子育てをした結果、大きくなった子供にどこか他人行儀に接されてしまうことや進学について夫婦間や父子間でほとんど話ができなかった結果として溝ができてしまうなど、単身赴任によって家族関係に亀裂が走ったり、離婚に繋がったりといった話は後を絶ちません。しかし、旦那の単身赴任が切っ掛けで起きるトラブルは何も子育てのことだけではありません。
浮気とう名のトラブルが単身赴任によって起きることがあります。今回は単身赴任中のトラブルの中でも特に「夫の単身赴任」により起きる「夫の浮気」についてお話しします。
■単身赴任中の夫が浮気に走る原因とは
単身赴任中の夫の浮気は「単身赴任による孤独」「単身赴任により家族の目の届かないところにいるという開放感」の二つが原因になることが考えられます。
単身赴任により家族と離れて生活するということは、家族の目が届かないということでもあります。家族と一緒に暮らしている時に浮気をし、浮気相手と会社帰りに密会したとします。すると「今日は帰りが遅かったわね」「どうしたの、こんなに遅く帰ってきて」と妻に不信がられることでしょう。スーツについた香水の香りから浮気がバレる可能性もあります。
単身赴任により家族と寝食を共にしないことにより、浮気バレする可能性がぐんと低くなります。浮気相手と密会しても、遠方なら妻や妻の知人に見つかることもありません。遅く帰宅しても単身赴任先のアパートや社宅には妻も子供もいませんから見咎められることも、不信がられることもありません。もし帰宅が遅いことを知られても「単身赴任先の仕事にまだ慣れず苦労している」と言っておけば、妻は信用してくれることが多いでしょう。スーツに香水の香りが染み着いても、洗濯屋にこまめに出しておけばバレる可能性も低いです。家族の目が届かないということは、浮気しやすい環境にあるということなのです。
浮気しやすい環境にいるからこそ、悪い心が疼いて浮気に走ってしまうことがあります。
■家族がいない孤独から夫の浮気に繋がることも
一人で楽しめる趣味を持っていても、自宅に一人きりだとふとした瞬間に寂しさを感じることがあります。仕事で疲れており、体を休めた方が良いとわかっていても、足下に落ちる影を見て孤独を感じることがあります。いいえ、疲れているからこそかえって孤独を感じてしまうのかもしれません。
趣味を楽しんでいても、一人きりだと会話がないからこそ孤独を感じるのかもしれません。家族がいれば、そこには生活音があります。奥さんが夕飯を作る時の包丁の音やお味噌汁がことこと煮立つ音が聞こえます。子供が玩具で遊ぶ音や、おやつでうっかり汚してしまった服を洗濯する音が聞こえます。しかし、単身赴任をして社宅やアパートに一人きりだと、音がありません。
何より、会話がありません。奥さんが子供に「片づけなさい」とお説教する声や、くすりと笑ってしまうような子供の一言がない生活は生活の中にある「音」が欠けてしまい、孤独を増長させるのではないでしょうか。そんな時に優しい異性が現れると、旦那は道を踏み外してしまうことがあります。孤独を感じたときに声をかけてくれる異性には男女問わず惹かれてしまうことが多いのではないでしょうか。
この場合の浮気の特徴は何より「女性自体が好きではない場合も多い」ということです。浮気は恋愛です。だからこそ基本的に伴侶以外の異性に惹かれてはじまることが多いのですが、孤独を埋めるための浮気はその異性自体が素晴らしく好みのタイプというわけではなく、優しくしてくれる、孤独を埋めてくれるからこそ惹かれてしまう旦那が多いのです。好みのタイプと恋愛したいというより、孤独を埋めてくれる異性に側にいて欲しい。だからこそ単身赴任で旦那が浮気に走ることは多いです。
目的が孤独を埋めることですから、単身赴任が終わるとあっさりと浮気の終焉を迎えるところも特徴です。自宅に帰って奥さんと子供に出迎えられたら孤独な気持ちが一気に満たされて「俺はなぜ浮気をしてしまったのだろう?」なんて、浮気をした本人が疑問を覚えることもあるようです。
単身赴任による孤独は浮気の大きな原因になります。
■夫の浮気防止!単身赴任中の浮気対策とは
夫の単身赴任中の浮気は、家族の目が届かないことと一人になってしまったことへの孤独が原因になります。もちろん浮気は心の問題ですから、すべての浮気が必ずこの二つを原因にしているというわけではありません。世の中には根っからの浮気性で、単身赴任をしようがしまいが浮気を繰り返してしまう夫もいることでしょう。
しかし、中には「どうしてあの人が」という真面目な夫が単身赴任により浮気に走ることがあるのです。考えてみてください。毎日、辛い仕事を子供の笑顔を支えに頑張っていた夫がいたとします。その夫は、帰宅後に妻に出してもらうおつまみと冷えたビールが何よりの楽しみでした。単身赴任中には妻も子供もいません。夫によっては心の支えや会話、温かい夕食、晩酌、すべてが遠くマイホームにしか存在しない幻想となってしまうのです。だからこそ、心の支えや優しさ、仕事への活力欲しさに、真面目な夫でも浮気に走ってしまうことがあるのです。
単身赴任している夫の浮気対策は、どうやって夫の孤独を埋め、日常を継続させるかが鍵になります。家族の目が届かないとしても、家族との日常を強く心に意識していれば「単身赴任が終わればまたあの生活に戻る」と考えて、浮気をしようとは考えないことでしょう。そのために、夫と家族の間のコミュニケーションについて考えておくことが重要ではないでしょうか。
近年、通信手段が発達し、時にSNSやメールが浮気の手段として使われることもあります。しかし、通信が発達したということは遠いところに住んでいる家族同士が簡単に連絡を取り合うことができるということです。毎日決まった時間に子供や妻が「お仕事お疲れさま」というメールを送るのはどうでしょうか。妻が成長する我が子の笑顔の写真をメール添付で送信するという方法もあります。スカイプで「おやすみなさい」だけでも言葉を交わすのはどうでしょうか。
通信手段を用いて、夫と家族の関係を密にする。コミュニケーションを緊密にする。これこそが夫の浮気防止として有効な対策ではないでしょうか。
■最後に
単身赴任中は「家族の目がない」という気の緩みと、「家族がいない」という孤独から浮気に走る夫がいます。恋愛感情が伴わなくとも、孤独や気の緩みは浮気を引き起こすことがあります。だからこそ、「何時だって側に家族がいる」ということを夫に伝えることが浮気対策になあるのではないでしょうか。
「お疲れさま」「いつもお仕事ありがとう」の一言も浮気対策になります。離れているからこそ、積極的に家族の言葉や気持ちを伝えるようにしてみてはいかがでしょうか。