自分の伴侶以外の異性に走る浮気は、婚姻関係のある男女の片方が関わる場合は不倫と呼ばれることもあります。また、婚姻しておらず、恋人関係にある男女でも、恋人以外の異性に走ることは浮気と言われます。
この浮気の基準は人それぞれで、人によってはパートナー以外と手を繋いでいただけでもアウト判定を食らうことがあります。「浮気」とは男女に関わらず、本人の価値観が大きく関わる行いなのです。育って来た環境や、その人の心地よい距離感などからも、浮気判定のラインや浮気に関する考え方は変わってきます。そう考えると、世間的な「浮気」は、非常に個人差があるものなのかもしれません。
また、男女差もあるのでしょう。一般的に、浮気に走る理由は、男女で明確な違いがあると言われます。今回は男性心理を中心に、男女が浮気に走る理由について比較してみましょう。これを読めば、妻には理解できなかった夫の浮気心理が理解できるかも。
夫の浮気!男の方が浮気に対するハードルが低いって本当
浮気に関するハードルは人それぞれです。
倫理観が非常に高く浮気に関してのハードルも高い人もいれば、普段から交友関係が広くソフトな接触くらいはまったく浮気とみなさないというタイプもいます。ハードルは個人差がよく出る部分ですが、男女差によっても差が生じる部分です。必ずしも男性の方が低いわけではありません。ただ、男性の場合は女性よりもハードルとなるものが一つ少ないと考えることができます。
女性の場合、浮気には時に妊娠が関わります。男性は当然ですが浮気によって妊娠することはありません。しかし女性は浮気をして肉体関係に発展すれば、妊娠のリスクが伴います。生活や仕事のことを考えると妊娠には相応のデメリットがあります。夫や恋人とのことを考えれば、妊娠は人間関係や家庭関係を破壊しかねない大きな危険なのです。
男性の方は妊娠のリスクがありませんから、その点においては浮気へのハードルが一本欠けています。浮気が自分の倫理観やリスク観というハードルを越えてはじめて行われるものであるなら、女性の方が男性より浮気に至るために超えなければならないハードルが一本多いわけです。この一本は時に大きな差になります。
男性心理や本能も関わる?男性の浮気
また、男性の浮気の場合、本能が大きく関係します。人間の三大欲求として、食欲・睡眠欲・性欲があります。
男性は女性よりも三大欲求の中の性欲が強いと言われます。ある研究では、女性の性欲が強くなるのは一月の内に三日あればいい方という結果でしたが、男性の性欲はその十倍であるという結果が出たそうです。十倍を日数にすれば三十日ですから、ほとんど一カ月毎日性欲を持て余しているという結果なのです。時間で考えると、女性が三分間強い性欲を覚えるなら、男性は十倍の三十分です。男性の皆さんは「言いがかりだ!」と怒るかもしれないですね。
もちろん性欲にもかなり個人差がありますし、女性の中にも性欲が強い人もいます。ただ、研究においては、男性の方が一般的に女性よりも性欲が強いという結論なのです。女性の場合、前述したように妊娠のリスクがあります。妊娠は体に負担をかけますので、女性は男性より性欲がないことによって頻繁に妊娠するリスクを抑えているのではないかという説があります。自分の命の危険を考えてブレーキをかけているということですね。
性欲が強いということは、その分だけ異性に目が行きやすいということでもあります。一般論として男性の方が性欲の強い性別なら、男性の方が女性よりも異性に目が行きやすいという結論になります。何度も言いますが、個人差はかなりあります。個人差を理解しつつも、男性の欲求や本能についても考えておく必要があるのではないでしょうか。
夫の浮気と妻の浮気では求めるものが違う?
女性が浮気に求めるものは「自分自身が求めていても欠けているもの」です。
例えばドラマや小説でよく取り上げられるのは、家庭生活への不満や孤独から浮気に走った女性です。夫が仕事に忙しく話をまったく聞いてくれない。ほとんど構ってくれなくて、自分は家事をするだけの家政婦のように思えた。夫の優しさや言葉を求めているのに、夫は仕事をすることが家庭や妻を守ることだと考えている。夫とすれ違いを起こし、心の交感が極端に少ない。ドラマや小説を見ていると、こんな時に女性は浮気に走りがちであるという印象を持たないでしょうか。ドラマや小説の結末で涙ながらに女性が「寂しかったから」と浮気の弁解をする。こんなシーンも「あるある!」「わかる」「またこのパターンか」ではないでしょうか。
女性が浮気に走る場合は、こういった「欲しくても手に入らないもの」「寂しさや物足りなさ」「自分が欲しくてたまらないけれど手に入らない」ものを外に求め、心の埋めるために行われることが多々あります。本当は夫を求めているのですが、夫が与えてくれないからこそ代償行為として別の異性で埋めようとするのです。
対して男性の浮気は欠けているものや得られないものを外に求めるのではなく「もう手に入っているがもっと欲しい」という欲求からも浮気をすることがあります。家庭生活も円満で妻にも不満がなく、子供はとにかく可愛い。それでも他所に自分好みの女性がいると、ふらっと浮気に走ってしまうことがあるのです。確かに欲しいものは既に手に入っているけれど、さらなるプラスを求めてしまうわけです。
女性心理による浮気が、定食メニューにおいて欠いている味噌汁を求めるものだとしたら、男性心理による浮気は味噌汁もご飯もおかずもそろっている定食メニューにもう一品追加するようなものです。この欲しくてたまらない味噌汁を求めることと、定食にさらに追加注文することはかなり違っていると感じませんか?
最後に
男性の浮気と女性の浮気で最大に差が出るのは、「本能」の部分と「追加で一品求めるのか、それとも欠けたメニューを求めるのか」の部分です。また、「男性と女性の体の機能の違い」も関わってきます。確かに性差以前に個人の浮気への価値観が反映されるところではありますが、恋愛観や性に対する考え方は性別によって多少の差が出るため、無関係ではありません。
男性と女性で何が違うのだろう?
そんな疑問には、性差や性差における体の違いや心の違い、本能の違いからアプローチするのも一つの方法です。浮気を題材にした小説やドラマから、男性や女性の行動の違いを比較してみるのも面白いかもしれないですね。